2010年03月19日

「曲げられない女」を見終えて

  楽しみにしていた水曜ドラマ「曲げられない女」が最終回を迎えた。数あるドラマの中でも私は出色の出来映えだったと思っている。主人公は今まで9年間も司法試験を受け続けているが、毎年落ちている設定だ。最終回には合格するかと期待を持たせているが、残念ながら最後の口頭試験に落ちるのである。ハラハラドキドキの結果発表だったが、早紀(菅野美穂)は今回で諦めるという。これが運命と云うように・・・。しかし友達の璃子(永作博美)は得意のウソをついて早紀のやる気を引き出すのである。このシーンは正に圧巻であった。長回しで彼女の怒鳴り散らす言葉を丹念に追う。じっと身じろぎもせず、聞き入る璃子。その叫びは今を生きる全ての人に響く言葉だとも言える。自分の生き様や生き方までを問いかける叫びだった。近頃のドラマにしては我々に直接的に生き様を問いかけてくる数分間にも及ぶセリフだった。あなたは悔いのない生き方をしているかと我々に迫ってくるものがあった。
  人生七転び八起き、失敗の連続だ。成功したことより失敗をしたことのほうがよく覚えている。私はよく「あーすれば良かった」とか、「あの時は失敗だった」と不意に思い出す。今思い出しても何にもならないのにそう言ったことが時々ある。それこそ後悔先に立たずだが、なるだけそんなことは少ないほうが良いのだが、何十年経っても思い出す。璃子は自分の弱さを知ってるから早紀に諦めない心を蘇らせたに違いない。なぜならそのことを教えてくれたのは早紀なのである。
  それから10年以上経ち、弁護士になった早紀が描かれる。また介護士になった璃子があり夫となった光輝(谷原章介)の姿があった。脚本は視聴者の心を見事に捉えている。願いを読み取り叶えてくれる。結果を残すのにどれだけの苦難と努力があったであろうか。それがない人生に大きな見返りはついてこないと云っているようである。人生とは実に厳しいものだと教えてくれる。それを共に支え乗り越えてくれるのは友達であり、愛する人なのだろう。早紀は常識とはちょっとかけ離れた性格だが、そんな性癖を誰でも知らず知らず持っているかも知れない。自分では気づかず暮らしているのかも知れないが、早紀の叫びは誰もが思っていうことだとも言える。だから思い当たる節があり、また共感もしてしまう。続編はこの設定ではありえないが、またこんなドラマを観てみたい、人生の応援歌となるドラマを。
【関連する記事】
posted by ぐんぐん at 05:49| Comment(0) | お品書き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。